いざ洗濯をしようと思ったら、大切な服に墨がついてしまっていた。この瞬間、あなたも経験があるのではないでしょうか？墨は一見、落ちにくいシミの代表ですが、正しい方法を知っていれば効果的に取り除けます。この記事では、私が実際に試して効果的だった「洗濯 墨の落とし方」を紹介します。
墨の種類を知る
墨にもさまざまな種類があります。
落とし方を選ぶ前に、墨の種類を正しく知ることが大切です。
水性墨
日常でよく使われるペンやマーカーに多い水性の墨です。
水や石鹸で比較的落としやすい特徴があります。
水性墨は生活に密着しており、多くの人が使っているアイテムに含まれています。
学校や職場でのノート取りやメモ書きに使用されるボールペン、家での手紙や絵を描く際のカラーペンなど、私たちの手元には常に水性墨のアイテムがあります。
そのため、意識していない間に服などにつけてしまうことも少なくありません。
しかし、正しい方法を知っておけば、恐れることなく対処することができます。
油性墨
油性ペンや一部のマーカーに使用されている墨で、水だけではなかなか落ちません。
油性墨は、その名の通り油をベースとした墨です。
この性質上、水だけでは落とすのが難しく、特定の方法や溶剤が必要となります。
たとえば、サインや重要な書類の記入に使われる油性ボールペンや、工事現場のマーキングに使用されるマーカーなどがこの油性墨に該当します。
落とす際には、水性墨とは異なるアプローチが必要となり、その方法を知らないと、シミが残ってしまうリスクも高まります。
水性墨の落とし方
水性墨は比較的落としやすいのですが、正しい手順で取り組むことで更に効果的に取り除くことができます。
手順1：水で予洗い
まず、冷水でシミ部分をよく濡らし、墨を浮かせます。
冷水を使用するのは、墨の成分が熱で固定されるのを防ぐためです。
熱湯や温水を使用すると、墨が布に定着してしまい、取り除きにくくなる可能性が高まります。
シミ部分を冷水でしっかりと洗い流すことで、墨の大部分を除去することができます。
この工程は、次の手順に移る前の下準備として非常に重要です。
手順2：中性洗剤を使用
中性洗剤をつけて、優しくこすりながら汚れを落とします。
中性洗剤は、皮膚に優しいだけでなく、布や衣料品を傷つけずに汚れを落とす効果が期待できます。
また、強い洗剤を使用すると、衣料品の色落ちや縮みの原因となることもあるため、水性墨のシミ取りには最適です。
手順1で予洗いをした後、シミの部分に中性洗剤を直接塗布し、指の腹で優しくこすります。
その後、冷水でしっかりと洗い流すことで、シミがクリーンに落ちることを確認できます。
油性墨の落とし方
油性墨は落としにくいため、専用のリムーバーなどを使って取り除く方法が効果的です。
手順1：油性墨用リムーバーを塗る
市販のリムーバーをシミに直接塗布します。
油性墨は水や普通の洗剤だけでは落としきれないため、専用のリムーバーが必要となります。
多くのリムーバーは、シミ部分に直接塗布し、数分間放置することで墨の成分を分解し、取り除く力を発揮します。
ただし、使用するリムーバーによっては布地にダメージを与える可能性があるので、事前に洋服の目立たない部分で試すことをおすすめします。
また、リムーバーの使用方法や待ち時間など、製品の説明書をよく読んでから使用するよう心がけましょう。
手順2：ティッシュで拭き取る
リムーバーが浸透したら、ティッシュで優しく拭き取ります。
ティッシュを使用することで、リムーバーと一緒に浮いた墨の成分を効果的に取り除くことができます。
こすりすぎると布地を傷つける原因となるので、優しく拭き取ることを心がけましょう。
拭き取った後は、冷水でしっかりと洗い流し、残ったリムーバーの成分や油性墨を完全に除去します。
これで、頑固な油性墨のシミもキレイに落とすことができます。
注意点とアドバイス
墨を落とす際の注意点や、さらに効果的にシミを取り除くためのアドバイスをご紹介します。
色落ちに注意
洗剤やリムーバーを使用する前に、目立たない部分で色落ちテストを行いましょう。
服や布地の材質によっては、使用する洗剤やリムーバーによって色が落ちる可能性があります。
特に高価な衣類や大切なアイテムの場合、先に小さな部分で試すことで、大きなトラブルを避けることができます。
色落ちテストの方法は簡単で、目立たない部分に少量の洗剤やリムーバーをつけて、数分間放置した後、水で洗い流すだけ。
その後、変色や変質がないか確認しましょう。
早めの対処が大切
墨がついたら、できるだけ早く処置をすることで、シミが落ちやすくなります。
墨のシミは時間が経つと固定化され、落とすのが難しくなることが多いです。
特に高温や湿度が高い場所では、シミの固定化が早まることがありますので注意が必要です。
早めに処置を取ることで、シミの浸透を防ぎ、後のシミ取り作業をスムーズに進めることができます。
また、シミが早いうちに対処することで、使用する洗剤やリムーバーの量も減らすことが可能となり、衣類への負担も軽減されます。
まとめ
墨のシミは頭を悩ませるものの一つですが、正しい知識と方法を持つことで、驚くほど綺麗に取り除くことができます。この記事を参考に、あなたの大切な服をきれいに保ってください。
